概要
Camera to Cloud (C2C) デバイス向けのクラウドストレージオプションでは、ビデオの保存期間を延長でき、SDカードのみでは実現できない長期間の映像保存が可能です。これにより、カメラやSDカードが利用できなくなった場合にも信頼性の高いバックアップを提供します。さらに、このサービスはセキュリティを強化し、現場での破損やいたずらなどから貴重なデータを保護します。また、法的な保存期間の要件にも容易に対応でき、規制に準拠しながら映像を安全に保管し、アクセス可能にすることができます。
仕組み
クラウドストレージ機能は、SDカード上のすべてのデータをスキャンしてクラウドにアップロードすることで、バックアップとして機能します(24時間体制)。すべてのデータをアップロードし、現在の時点に追いつくまでの時間は、ネットワーク速度やSDカードに保存されているビデオの量(特にSDカードが満杯の場合)によって異なります。
クラウド ストレージの有効化
特定のC2Cデバイスに対してクラウドストレージを有効にするには、次の手順に従ってください。
Arcules のウェブポータルにログインをします。
デバイス アイコンをメニューバーから選択します。
カメラ を選択します。
設定したいC2Cデバイスをデバイス一覧からクリックしてください。
C2Cデバイスは、接続欄にあるカメラアイコンとクラウドのシンボルで識別できます。
概要 タブ画面が開きます。
ストレージ タブを開きます。
このカメラのストレージ設定セクションでは、次の 2 つの設定が可能です:
a. ローカルビデオ保存: 録画はカメラのSDカードに直接保存されます。保持日数はカメラ機種が許す最大値まで設定できます。
注: ローカル保存はAxis UIでのカメラ機種の設定に依存します。デフォルトでは一部のカメラが30日になっています。Axis UI → System → Storage を開き、右側の Onboard storage セクション内にある Retention time の「Number of days」を希望する日数に変更してください。
変更を適用したら、Arculesポータルに戻り、ウェブページをリロードすると変更が反映されます。
SDカードが満杯になるか、指定した保持期間が終了すると、システムは新しい録画のために古い録画を自動的に削除します。
b. クラウドストレージ: 録画されたビデオは、継続的または動きが検知されたときにクラウドに保存されます。このオプションを設定するには、次の 2 つの手順を実行します:
i. [クラウド アップロードを有効にする] の横にあるボックスをオンにして、クラウド ストレージをオンにします。
さらに、次の設定が可能です:
1. クラウド内のビデオ保持期間の日数を設定できます。保持期間は 1日 から 365日 までの範囲で選択できます。
2 アップロードモード:
a. 動体検知時:シーン内で動きが検出された場合のみ、ビデオをクラウドにアップロードします。
また、動きが検出される前後にどれだけのビデオを録画するかをカスタマイズすることもできます。例えば、5秒前と10秒後に設定した場合、システムは動きが発生する5秒前から録画を開始し、動きが終了した後10秒間録画を続けます。これにより、イベントの全体的な文脈を把握することができ、動きを引き起こしたものだけでなく、その周囲で何が起こったかも捉えることができます。
b. 常時録画: 24時間365日、ビデオをクラウドにアップロードする
最後に、「変更内容を適用」ボタンをクリックします。
ビデオのクラウド内の保存期間は?
ウェブポータル上で、ビデオの保存期間を 1日 から 365日 の範囲で設定することができます。選択した保存期間が経過すると、そのビデオはクラウド上で利用できなくなります。
ビデオをクラウドに送信するタイミングをスケジュールすることはできますか?
現時点ではビデオをクラウドに送信するタイミングをスケジュールすることはできません。しかし、近い将来にこのオプションを提供できるよう取り組んでいます。これにより、ビデオがクラウドに到達するタイミングをより制御し、ピーク時の帯域幅を効果的に管理できるようになります。